ホーチミン市人民委員会は、ホーチミン市東部(2区、9区、トゥードゥック区)にイノベーティブでインタラクティブな都市を造成するための運営委員会を立ち上げる決議を採択した。
運営委員会は22の部局から成り、同市人民委員会のグエン・タン・ホン主席が全体の議長となる。計画投資局が常任団体に位置づけられる。
運営委員会は、各組織の活動を指導し、東部インタラクティブ都市建設の方針を示す役割を担う。
具体的には、調査組織は東部都市の開発全体に関わる計画を準備する。主要な開発地区について、5,000分の1か2,000分の1のサイズで区画を計画する。また、調査組織は各種の規制を作成し、管理する役割も担う。計画の実行についても、助言していく。2060年を見据えた2040年までの都市開発計画を現実化するため、重要な要件や目標を調整する。また、500分の1サイズのプロジェクト計画の質を評価するための基準を策定し、地域の技術・社会インフラの設計を担当する。
同時に、東部都市の重要な要素である「クリエーティブ」と「高度のインタラクティブ」を実現するため、技術インフラや医療、教育、文化、スポーツなどの社会インフラ建設に対する投資を増やすことを目指す。
東部都市での知識集約型の経済発展戦略を推進させるためには、投資を誘致する必要があり、才能ある人々を引きつけて生活してもらい、創造的な仕事をしてもらう必要がある。このため、クリエイティブでインタラクティブな東部都市の開発計画のために政策や課題解決、資源についても研究する。
また、運営委員会は、行政改革についても指導する役割を担う。他の大都市での経験に学び、3つの区による協力するメカニズムを構築し、行政管理の刷新を進める。メカニズムの提案に加え、クリエーティブなエコシステムの発展や競争力の向上、高度にインタラクティブな投資区域の発展のための政策や課題解決策についても提案していく。これらは、東部で行政機関の立ち上げを準備することが目的だ。
3つの区の土地や交通、運河、仕事を集中して管理するためのデータベースシステムについても、立ち上げと開発を目指す。管理能力を高めるための技術開発も推進する。
経済の専門家によると、ホーチミン市のイノベーティブ都市区を開発する目的は、研究開発や人的資源の研修・開発、科学技術の応用などにある。また、ホーチミン市はドンナイ省やビンズオン省といった近隣の地域とともに経済発展の推進力となるクラスターを形成することを目指している。ホーチミン市は3つの区を統合し、クリエーティブな東部地区を創出することを視野に入れている。
東部都市はホーチミン市とドンナイ省、バリアブンタウで形成する「黄金の三角形」の中心となる。ホーチミン市と南東地域を結ぶ動脈道路の中核を担う。
向こう3年間の戦略として、ホーチミン市は交通インフラの建設と完成を加速させる。交通渋滞を解決し、都市交通システムの建設を段階的に完成させていく。
特に、ホーチミン市東部の交通プロジェクトは、優先的に早期の完成が期待されている。
出典:CAFEF