ホーチミン市の鉄道管理委員会は5月6日、同市の人民委員会が計画投資省に対して、ホーチミンメトロの3a号線を建設するための投資計画に関する提案書を提出したと発表した。ホーチミンメトロ3a号線は1区のベンタイン市場とビンチャイン郡タンキエンを結ぶ路線で、首相の承認を得るために提出された。
メトロ3a号線は市内の大動脈として、ホーチミン市の公共の乗客輸送機関として極めて重要な役割を果たす。
完成後にはメトロ1号線(ベンタイン~9区スオイティエン公園)に接続することで、近代的で発展的な乗客輸送路が市の北東と南西に形成されることになる。
都市鉄道管理委員会によると、国際協力機構(JICA)が事業化調査を手がけるという。3a号線は全長20キロメートルで、市内の8つの区を通過する。ホーチミン市の鉄道管理局によると、同路線には18カ所に駅があり、総投資額は3,130億円、ベトナムドンに換算すると約68兆ドンになる見通し。
事業を担当するコンサルタントは、投資計画を2期に分けることを提案している。第1期はベンタインから西部バス停を結び、総延長は9.9キロ。大部分は地下となり、工事期間は2025~31年になる見通し。第2期は西部バス停からタンキエン駅を結ぶ。総延長は9.7キロで、主に高架となる。投資期間は2028~34年の予定。
ホーチミン市は合計で8つのメトロを建設する計画で、総延長は230キロメートルになる。1号線は現在は72%が完成しており、来年の完工を目指して急ピッチで工事が進められている。ベンタイン市場と12区タムルオンを結ぶ2号線の第1期工事は、土地の収用を進めている。2021年に工事が開始され、2025年の運行開始予定だったが、2026年にずれ込む見通しとされる。残りの路線については、建設のための投資手続きの推進を急いでいる
出典:CAFEF