ホーチミン不動産協会のレポートによると、新規供給の不足により、2019年のマンション市場における二次価格は急激に上昇した。
不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムのシニアディレクターであるズオン・トゥイ・ズン氏によると、一次製品が不足する状況下では、不動産二次市場での受益が上がり、特に中価格帯プロジェクトの場合、好立地マンションプロジェクトにおける二次価格上昇率が年20~25%に達する事もある。
「2020年は、ライセンス発行に関する遅延の問題が続き、且つ不動産分野への信用取引が厳格化されている事から試練の一年となっている。住宅購入者は、住宅購入の資金不足が原因ではなく、多くの選択肢がない理由から、より困難に直面する。今年は、販売価格を吊り上げ、投資収益を増やす事ができる販売ライセンスを取得したデベロッパーにとっては有利な年となる。二次価格の急激な上昇は、特に中価格帯プロジェクトを中心に継続するであろう」とズン氏は強調した。
ホーチミン市、又はそれに隣接する地域における、1戸当たり約20億ドンのマンションプロジェクトの場合、発売から1年後には20~30%増加する等、二次価格の上昇率は著しく印象的である。現在のマンション市場はCovid -19流行の影響により概ね横ばいとなっているが、約20億ドンの中価格帯では、市場における一般的な困難による影響が少ないと考えられており、当セグメントでの実需者は未だ非常に多い。
ホーチミン不動産協会のレポートによると、新規供給の不足により、2019年のマンション市場における二次価格は急激に上昇したが、この傾向は2020年にかけても続く可能性が十分にある。具体的に、2019年のマンション価格は平均15〜20%ほど上昇、特に9区では、2018年価格比で39%も上昇した住宅プロジェクトが存在する