ベトナム不動産 市場は近年力強く成長しており、国内外の投資家にとって魅力的な投資分野として評価されている。安定な政治、経済の前向きな兆候、外国投資資本の継続的な増加、堅調な人口増と高い購買力、多くの自由貿易協定の締結などのメリットでベトナムの不動産市場はさらに拡大することが予想されている。
特に、英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ(Savills) ベトナムの調査によると、2020年に世界の不動産の上昇率は前年比5%増で、債券(17%)、株式(20%)、またはゴールド(29%)の上昇率より下回っているが、不動産の総価値は株式と債券の合計価値よりも高く、世界のGDPのほぼ4倍になった。 さらに、コロナ過の影響で世界全体の商業用不動産の価値が5%、農地の価値は7%低下したものの、ベトナムのこれらの不動産の価値は依然として成長の勢いを維持している。
サヴィルズベトナム副社長は「現在、投資の選択肢が限られている背景でベトナムの不動産市場への継続的な資本流入が期待されます。2021年上半期、Covid-19の影響を受けたにもかかわらず、新規供給数は50万戸で昨年同期比270%増となる。国内経済は勢いを増し、成長を続け、徐々に多数の経済活動に移動する見込みです。したがって、不動産は今後も魅力的な投資クラスでありつづけるでしょう」と述べた。
ベトナムに長期滞在の中河原大賀さん-ベトナムグルーブ不動産会社の営業部長は小売・不動産の分野において豊富な経験を持つ人の視点からベトナム不動産の成長の推進力について次のように分析した。アジア諸国におけるインフラ整備速度のランキング(2006~2016年)にベトナムのランキングが大幅に改善した(11位上昇)。 インフラへの投資は、生産性を向上させ、経済活動のコストを削減し、便利な交通インフラを備えた不動産プロジェクトの価値を高めるのに役立つため、国のGDPに短期的および長期的な利益をもたらせると考えられる。
中河原さんは次のように付け加えた。「ベトナム最大の都市であるホーチミン市は現在、メトロの最初の2路線を建設中であり、1番目の路線は2021年後半か2022年初頭に運行される予定である。日本の過去から分かるように、交通の便宜のためにメトロの駅周辺にある物件を探す傾向がある一方、駅の近い不動産は時間の経過とともに価値が高まるという。
さらに、人口は国内の市場状況と不動産投資の可能性を評価する際に考慮すべき重要な指標だと考えられる。一般財団法人日本不動産研究所の調査結果によって1998年から2025年までの、東京23区のマンションの1㎡当たりの価格と賃料を確認すると2020年を過ぎても大きな下落は見られず、横ばいか緩やかに下落することが予測されている。人口増加はCovit 19流行の中でも住宅用不動産の需要が維持できる理由の1つと言われている。日本の人口は2010年くらいをピークに減少し始めていますが、東京都の人口は2025年がピークと予想されています。 ベトナムの人口は2044年に1億725万人になり、日本より19年遅れてピークを迎える可能性があるという。このことから、東京都内、ホーチミン市内のマンション賃貸ニーズは今後数十年はあまり変わらないことが考えられ、価格も大きく下落していく可能性は低いと考えられる。
8月31日、ビンホームズ社は「COVID-19によるパンデミックの中の投資について専門家のアドバイス」というセミナーを開催した。このトークショーで、20年近くの経験を持ち、10年以上ベトナムの不動産に携わってきた国際的な不動産専門家であり、コリアーズ(Colliers)ベトナムのゼネラルディレクターであるデビッドジャクソン(David Jackson)氏は、「ベトナムは、近隣諸国と比較して安定な政治、Covid-19の感染抑制の成功など多くの優れた成果を達成した国です。したがって、ベトナムの不動産の未来は焦点となり、強力な発展を遂げており、投資する価値があると思います」と評価した。
また、同セミナーでは、ベトナム国内の有力な業界専門家の観点から、ホーチミン市不動産クラブのグエン・クオック・バオ会長はより深くベトナムの経済環境について解説した。「ベトナム不動産は銀行のローン、インフレ・金融政策、不動産業界の引き締めまたは拡大に関する政府の規制、政府の投資、GDP、FDIという6つに左右されています。ベトナムは上記の6つのバランスを非常にうまく図っており、例えば、過去5年間で最低の上昇率である7か月の平均インフレが前年同期比1.64%増の抑制などで「新型コロナ禍」後の経済は徐々に回復されています。2020年に、ベトナムは世界のFDIアトラクションの上位20か国にランキングされ、今後ベトナムの経済発展の可能性は非常に大きく、多くの外国人投資家を魅了するでしょう」
ベトナムレポート(Vietnam Report)の統計によると、ビンホームズ社は長年にわたりベトナム不動産市場におけるトップブランドである。同社の代表的なプロジェクトとして、同期交通インフラ、絶好のロケーション( Long Thanh Dau Day高速道路、環状道路2、環状道路3、メトロ1号線Ben Thanh-Suoi Tienの近く)所有するだけでなく、住民の多様なニーズを満たすためにオールインワンユーティリティを統合しているビンホームズ・グランドパーク(Vinhomes Grand Park)が挙げられる。ビンホームズ社の代表– Hoang Thi Thuy Vy氏は、「ベトナムの人口は現在約9,800万人で起業する若者は絶えず増加しています。また、労働省の最新の統計によれば、2021年4月上旬現在、ベトナムでは101,550人の外国人労働者が働いています。住宅需要は不変であるため、不動産業界は中長期的に良好な成長サイクルを維持することが確実です」と見通した。