ベトナムの不動産市場の魅力とは

ベトナム不動産

ベトナムの不動産市場の魅力とは

ここ数年、ベトナム不動産  は日本や米国、中国、韓国、台湾の中~高所得層から頻繁に検索されているキーワードだ。これらの国からは、多くの資金が流れ込んでいる。ベトナムの不動産は、高価格が期待できることや品質が高いこと、国の規制が緩和されたことなどが魅力として挙げられる。さらに、価格が手頃であり、同じ額を上記の国・地域でつぎ込むのであれば、アパート1軒の資金でベトナムでは3~4軒は購入できる。

ベトナムの不動産価格は手ごろ

  • コメントと統計

CBREベトナムによると、2019年第3四半期に外国人投資家によるアパートへの需要は拡大しており、外国人投資家による関心が高まっていることは確実だ。ベトナムに来て住宅を購入する外国人投資家のうち、約85%は韓国や香港、台湾、日本が占める。

サヴィルズ・シティでホーチミン市の住宅事業を担当するグエン・カン・ドゥイ氏は、「近年は韓国の投資家が、不動産市場への関心が特に強い」と指摘する。

韓国の有名紙によると、韓国では2018年に個人と企業が合わせて、4億4,010万米ドルを海外の不動産に投資している。投資先としては、米国が依然として最も人気が高く、2億5,520万米ドル。2位は  ベトナム不動産   で、5,610万米ドルと、ブームと呼べる状況だ。

  • 実務上の論点

さらに、ベトナムの経済成長は他の地域より勢いがあるにもかかわらず、ホーチミン市とハノイの住宅価格は東南アジアでは低い。ホーチミン市でのアパートの価格は1平方メートルあたり1,800~4,000米ドルの範囲であり、100平方メートルであれば1戸あたり20億~50億ドンとなる。日本円に両替)東京で100平方メートルの物件は85.000.000円~190億ドンすることも珍しくない(2018年の価格)。つまり、東京で1戸買う資金で、ベトナムでは3~4戸を購入することができることになる。

>>>参考: ベトナム市場における日本人富者による不動産プレイ

ベトナムの不動産は利益率が高い

  • 統計

2015年から2019年にかけて、ベトナムの不動産市場 の成長率は6~8%。ホーチミン市やハノイ、ダナン、カインホア、バリアブンタウといった市場は特に活況で、平均で年間10%成長している。賃貸の場合は、利益率は5%以上だ。

  • 実際の例

ベトナムの中心部で65平方メートルの2ベットルームの  ベトナム不動産   を25億ドンで購入した場合、1カ月1,400万ドンで貸し出すことが出来る。年間での家賃収入は1億6,000万ドンで、購入費は16年で完済できる計算だ。インフレ率を計算に入れたとしても、17年程度と予想できる。これは、ベトナムの不動産を購入した場合の典型的なパターンだ。

 

ベトナムは生活を楽しむのに理想的な場所であり、多くの日本人が選択していくと見られる

HSBCの調査「HSBC駐在員調査」によると、ベトナムは2019年に初めて生活と仕事に適した国のトップ10入りした。

HSBCの調査でランク入りした理由として、ベトナムは治安が良く平和であること、平均寿命が75.5歳と長いこと、公共サービスや教育が発展し続けていることなどが挙げられる。

ベトナム経済は過去5年間、平均6%以上のペースで順調に成長している。新型コロナウイルスが流行した際には感染者が300人以上出たにもかかわらず死者は出なかった。今年1~4月の成長率は非常に高かった。

>>>参考: ベトナム不動産 : The Origami「おりがみ」区画概要 – ビンホームズ・グランドパーク

外国人投資家の不動産購入に向け規制緩和を実施

ベトナムの不動産市場   が魅力的な理由として、いくつかの要素が挙げられる。高い売却額が見込めることや、利益が期待できること、有名なディベロッパーが開発しているため質が高いことだ。ベトナム政府は2015年、外国人の住宅購入に関する規制を緩和した。外国人が住宅を持つことは、それ以前よりは容易になった。

ベトナム不動産
ベトナム経済及び不動産の発展速度

生産移管の波がベトナムの不動産市場に与える影響

中国のサウス・チャイナ・モーニングポスト(SCMP)は、「今後、ベトナムの不動産市場は発展していく」と予想した。その理由としては、「国際的な企業が、新型コロナ流行後にサプライチェーンをベトナムに移す動きが活発化するためだ」としている。

日本政府は先に、日本企業が中国からの生産移管を促すことを支援するため、20億米ドルを用意すると発表した。この政策は、日本の工場がベトナムや東南アジアに流れ込んでくることを後押しするものだ。ベトナムの不動産市場 にとっては、成長を後押しする要因になるだろう。