ホーチミン市の東部都市の未来

Vinhomes landmark 81

Vinhomes landmark 81

ホーチミン市2区と9区、トゥードゥック区の統合は、東部にイノベーティブでインパクトの大きい都市区を形成する目的がある。東部の玄関口としての立地を生かすため、市は学園都市(高度な教育・研修機能)やハイテクパーク(先進的な生産)、トゥーティエム新都心(金融・ビジネスセンター)といったサービス面のインフラ構築に力を入れる。また、ハノイ高速道路や、ホーチミン市とロンタイン、ダウガイを結ぶ高速道、ベンタイン市場とスオイティエン公演を結ぶメトロ(都市鉄道)といった技術的なインフラ構築も推進している。

統合する3区の社会インフラ現状について専門家は「9区にはすでに国内で2番目に大きいハイテクパークがある。面積は700ヘクタールで、3万5,000人以上が働き、60億米ドルの資本が蓄積されている」と語る。トゥードゥック区にはクリエイティブな大学が12校あり、9区とともにハイテクや研究面で重要な役割を果たす。行政機能も付与される計画だ。2区はインタラティクティブなスマート都市となり、スタートアップの中心地になることが期待されている。

東部3区は、国内で大学や研究機関の密度が最も高い地域でもある。ホーチミン市国家大学と7校の傘下校、技術教育のカレッジ、農業大学、ベトドゥック大学などがある。

さらに、東部3区は高度な技術の集積地でもある。9区のハイテクパークには、2019年に70億米ドル以上の投資が集まった。生産高は170億米ドルに達したと見られ、2020年には200億米ドルになると予想されている。

社会インフラに加えて、全体の接続を高めるべく交通インフラの整備も進む。ハノイ高速道とともに、ベンタイン市場とスオイティエン公園を結ぶメトロ1号線は、19.7キロメートル。このうち2.6キロが地下で、17.1キロが地上となる。総投資額は44兆ドンで、工事は72%が完了している。2020年には85%を完了させる計画だ。2021年には運行を開始する予定。

サイゴン川とトゥーティエム新都心をつなぐ第2トゥーティエム橋はホーチミン市の中心にあり、市の交通システムを完成する上で非常に重要なプロジェクトと見られている。交通渋滞の解消にも期待がかかる。橋は現在建設中で、2020年中に開通する予定だ。

9区には16ヘクタールの新東部バスステーションもオープンされる予定。工事は2017年4月からオープンしており、投資額は4兆ドン。年間700万人が利用可能な、国内で最大のバスステーションとなる。

ファンバンドン大通りは12車線で、ホーチミン市で最も美しい道路になると言われている。投資額は3億4,000万米ドルで、タンソンニャット空港から高速道路1Aと1Kに接続する。タンビン区やゴーバップ区、ビンタン区、トゥードゥック区を結び、ビンズオン省やドンナイ省、ロンタイン空港にもつながる。

東部で新たな中心地として期待されているのが、ビンホームズが開発を進める271ヘクタールのスマートシティ「グランドパーク」だ。世界水準のメトロポリスをモデルとし、「パークシティ」には2.4ヘクタールの光の庭園がある。36ヘクタールの巨大公園には、渓谷などが点在する。プロジェクトが完成すれば、クリエーティブな都市ネットワークの中心となる。

 

Nhịp sống kinh tếより