近年、不動産はベトナムで最も注目される産業の一つです。 2022年第1四半期のベトナム不動産協会の報告書によると、経済は2020年と2021年の同時期より優れたGDP成長率を達成し、不動産業へのFDI流入は213%増加、新たに設立された不動産企業の数も2021年の同時期と比べ、47%増加しました。
ベトナムの不動産市場がパンデミック後に急速に回復する3つの要素は以下通りです:
不動産の製品の数
2022年第1四半期の投資家の不動産製品数は、2021年の同時期と比べ、4%減少しましたが、パンデミック前の2019年第1四半期と比べ約2%増加しました。
これは、COVID-19の流行の悪影響にもかかわらず、不動産が依然として関心を集めている証拠です。
さらに、渡航明けも伴い、投資または住居為の不動産探し、所有という需要は高くなっています。
賃貸市場
賃貸市場は第1四半期に力強く回復しましたが、関心のレベルはパンデミック前までには戻っていません。具体的に、賃貸一戸建ての索件数は約94%回復しました。賃貸に関しては、2019年第1四半期と比べ、約84%回復しました。
ただ、賃貸コンドミニアムの検索量は回復を見せ、パンデミック前と比べ57%増加を記録しました。COVID19を制御し、ニューノーマルで貿易と事業活動が再開した後、賃貸不動産業は回復し続けると予測されています。
土地セグメント
土地はパンデミック前よりも多くの検索で急速に回復している不動産セグメントであり、2022年第1四半期には2019年の同時期と比べ4%増加しました。
2020年初頭から2021年にかけて多くの地方の土地が急速に人気になり、政府が公共投資を促進、各地方が計画やインフラを変化することにより、土地への検索や関心が高まってきました。
上記3つの要因に加え、ベトナムの不動産専門家は、ハノイは不動産需要が安定している一方、ホーチミン市は販売価格の高騰と供給不足によりやや冷え込んでいた市場のため、急速に回復したと述べています。
今後、両方の市場で住宅地の販売価格は高まる傾向にあります。特にコックオアイ、チュオンミー(ハノイ)またはクチ、ビンチャン(ホーチミン市)などの沿岸地域です。
第2四半期の見通し
第2四半期の不動産市場と不動産セグメントの見通しについて、batdongsan.com.vn 予測の調査によると、ほとんどのセグメントは成長傾向が見られます。産業用不動産、土地、住居用セグメントが最も成長可能性があります。その上、リゾートおよび商業用不動産セグメントが力強く回復する見込みです。
住居用不動産
低金利、法的緩和、2021年 – 2030年の政府の国家住宅開発戦略、低・中所得者の為の手頃な価格の住宅商品を開発することを2045年までのビジョンとして掲げています。
今年の初めから、多くのベトナムの不動産企業も新しい案件を発表し、供給はまだ大きな需要を満たしていませんが、年末までの手頃な価格がある住宅供給は楽観的な兆しを見せています。
産業用不動産セグメント
このセグメントには、地理的立地、大規模工業団地の土地、新たに締結された自由貿易協定の影響によるベトナムへのFDI流入が集まり、政治経済環境が安定し、ベトナムの工業団地の土地の価格が他国と比べ低いという競争優位となります。
これらの要因は、第2四半期に産業用不動産セグメントへの開発と投資を誘致します。
オフィスおよび小売商業用不動産セグメント
パンデミックの大きい悪影響を受けた後、2022年このセグメントは多くの楽観的な兆しを見せています。そして、オフィスセグメントは情報技術部門の賃貸成長、電子商取引、データセンターの需要増加によって牽引されます。
観光産業が再開された後、小売市場も楽観的な兆しを見せ、消費と資本使用も増加していきます。
COVID19による危機から、政府だけでなくベトナムの不動産企業も経験を積み、ニューノーマルで回復した後、準備する事で将来の危機の悪影響を制限できます。
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