ホーチミン不動産:投資と居住で人気高まる東部

不動産市場の専門家によると、新型コロナウイルスの流行で2020年第1四半期は多くの試練があったものの、ホーチミン市東部には依然として多くの開発区域がある。向こう数カ月にわたって不動産市場の中心的な存在となると予想している。

ホーチミン市東部は依然として魅力的な投資先だ。

ホーチミン市は現在、216件の交通インフラプロジェクトを抱えているが、総投資額のうち70%にあたる350兆ドンは2010~20年の東部インフラ向けとされる。これまで国内で投資された主要な交通インフラには、「ハノイ高速道路、グエンティディン通り、ドンヴァンコング通りの拡張プラン」「ホーチミン市~ロンタイン~ダウザイ高速道路」「マイチートー通り」「ダイヤモンド島の橋」「トゥーティエムの橋梁建設4件」などがある。直近の大型プロジェクトでは、ドンナイ省でカットライ・フェリーの代わりに橋を建設するプロジェクトがあり、約7兆2,000億ドンが投じられた。橋の建設によって交通渋滞を緩和するとともに、ホーチミン市東部からの往来を容易にすることで、地域の経済開発を促進することが期待されている。

交通インフラだけでなく、ホーチミン市東部の魅力はこれ以外にもある。2020年に同市は国会に、3つの区を統合し、イノーベティブな創造的都市空間を造ることを目指す案を提出している。2区と9区、トゥードゥック区を統合することで、面積は211.57平方キロメートルとなり、人口も大幅に増加させることを目指す。

交通インフラへの投資が最重要課題であることは間違いないが、都市開発を東部に広げるための政策も、より重要になりつつある。東部の多くの地区では地価が上昇し続けている。これは、市が住宅プロジェクトに関わる法的手続きを厳しくしており、新しいプロジェクトが難しくなりつつあるためだ。土地価格の調整は2019年から始まっており、24年まで続く見通し。土地の収容に関わる市の予算は以前より限られているが、東部はまだ投資する余地がある。東部は森林率が高く、質の高い都市開発の計画が見込まれており、交通機関が便利だ。