北部の不動産投資家はホーチミン市への移行傾向にある
不動産投資資金は北部から南部へ拡大しており、特にホーチミン市に集中しています。北部の不動産投資家は、特に近代的にインフラが整備されたエリアを中心に、ホーチミン市への移行傾向を強めています。
2024年のベトナム不動産会議（VRES 2024）において、Batdongsan(バットドンザン)プラットフォームの南部地域ディレクターであるディン・ミン・トゥアン氏は、これまで主にハノイに集中していた北部の投資家が、南部でのチャンスを模索し始めている兆候が見られると述べています。調査によると、回答した北部の投資家の66％が南部の不動産に関心を持っていることが明らかになりました。
2024年には、北部の投資家のおよそ50％がホーチミン市のマンションセグメントに関心を示しており、そのうちの20％はすぐに購入する意思を持っているとされています。その結果、2024年第4四半期には、ホーチミン市において高級マンションセグメントに分類される住宅プロジェクト3件（計912戸）が市場投入の条件を満たし、供給されました。ホーチミン市建設局の報告によると、この供給の100％が同四半期中に完売しました。
北部地域の人々の住宅購入における重視基準
インフラと接続性のレベルは、ハノイの投資家が南部へ投資を移す際において、重要な評価基準となっています。その中でも、法的条件が最も重視されており（59％）、次に持続可能性、緑地、居住環境に関する要素（56％）が挙げられます。さらに、利便性のあるサービス（53％）や施工品質（52％）も、投資家にとって欠かせない要素となっています。
これらの要素を総合的に満たすことができるのは、信頼性が高く、十分な開発能力を持つデベロッパーが、国際的な設計会社と連携して開発する複合施設内のマンションや低層住宅プロジェクトのみと言えます。
One Mount(ワンマウント)のレポートによると、多機能型の都市開発エリア（複合都市）は、住宅購入者にとって北部・南部の両地域で優先的に選ばれる傾向にあり、学校や病院とともに、北部の人々が住宅を購入する際のトップ3の基準となっています。
交通網などのインフラが整備され、法的基盤がしっかりしており、公園用地や病院・学校・商業施設などの充実した生活利便施設を備えた都市開発エリアにこそ、今まさにチャンスが訪れています。これらのエリアは、住民の日常的なニーズに最大限対応できる環境を提供しています。
現在、ホーチミン市の不動産市場において、東部エリアは中心的な存在となっており、全体供給量の72％を占めています。その中でも、多機能型都市開発（複合都市）モデルが特に人気を集めており、現代的なライフスタイルの傾向に応える形で、住民が移動することなく快適で充実した生活を享受できる環境を提供しています。
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