今年の上半期で、ベトナムへの外国投資を最も引き付けた分野は?
今年の上半期、外国直接投資(FDI)の支出は、Covid-19のパンデミックによる困難にもかかわらず、前年同期比で6.8%増の92.4億ドルに達した。
計画投資省のデータによると、6月20日の時点で、新規・追加・拠出の登録総投資資本は152.7億米ドルに達し、前年同期比は 97.4%である。
具体的には、ベトナム投資 登録証明書が発行され804件の新規プロジェクトがあり、件数が43.3%減少した一方で、登録資本総額は前年同期比13.2%増の約95.5億ドルに達成した。追加投資プロジェクトは460件があり、追加登録資本総額は前年同期比10.6%増の41.2億ドルとなった。
外国人投資家が投資している18分野の中で、加工および製造業は、69.8億ドル達成し、登録総投資資本の45.7%を占めリードしている。その次に、発電・送配電、不動産、科学技術活動などである。
ベトナムへ投資している国・地域の中で、シンガポールが先導し、総投資額は前年同期比で3,6%僧の56.4億ドルとなり、ベトナムへのFDIの総投資額の36.9%を占めている。日本は同期比66.8%増の24.4億ドルの投資資本で2位にランクされた。計画投資省によると、シンガポールと日本の投資資本は主に新規投資であり、それぞれの総登録資本の84%と67.8%を占めている。
発表された2021年第3四半期の世界経済見通しレポートによると、UOB銀行(本社がシンガポールに)は、Covid-19流行の複雑な進展にもかかわらず、ベトナムへの投資資本の流れから今年も良いシングナルが見られているという。これはグローバルサプライチェーンにおけるベトナムの重要性を示しているのだろう。.
投資家の前向きな意向は、既存の投資カテゴリーと新しい投資カテゴリーの両方に反映されている。その一方、 M&A(合弁と買収活動)は、年初から13.1億ドルに達し、2020年の同期比で半分以下に減速した。
経済成長の見通しについて、UOBの専門家は、2021年のベトナムのGDP成長率が6.7%に達成すると予想している。 2021年の第2四半期では、4月と5月の楽観的なデータから、GDPが同期比で7%増加する可能性があることが予測できるが、5月末から6月初めにかけていくつかの地域に急速に拡大している新規感染ののリスクもある。