4年以上の施工期間を経て、ロンタイン空港は主要施設が明確に形となり、12月19日前の基本完成に近づいており、初のフライト受け入れが予定されている。
長期間にわたる連続施工の末、ロンタイン国際空港は工事全体が加速段階に入りつつある。
国際民間航空機関(ICAO)の最高基準である 4F 等級 の近代的な空港が、管制塔、2本の滑走路、エプロン(駐機場)、ターミナルビルといった主要構成を備え、はっきりと姿を現し始めた。

ベトナム空港総公社(ACV)によれば、すべての工事項目が同時並行で進められており、ベトナムの航空プロジェクト史上最大規模の人員・機材が投入されている。
約14,000人の技術者・専門家・作業員 と 3,000台超の機械設備 が総動員され、24時間体制で施工が行われているため、多くの工程で契約より 3~6か月 の短縮が実現している。

その中でも、フェーズ1の中心となる 旅客ターミナル は急速に進捗が加速している。契約では2026年11月完成と規定されているものの、建築工事自体は 2025年12月19日以前に概ね完成 する見込みである。次の段階として、機器設置、内装仕上げ、システム連動、試運転といった工程が約6か月かけて進められ、運用開始前の安全性を確保する。

同時に、滑走路1号および誘導路システムはすでに完成し、機器の設置と飛行校正も実施され、運用開始に必要な条件を満たしている。
ターミナル西側では、エプロン(駐機エリア)も計画を上回る進捗 を見せており、主要建築部分は当初計画より5か月早い 2025年12月19日以前の完成 を見込んでいる。
一方、仕上げ工程の重要項目の一つである 滑走路2号 は、地盤整備が完了し、粒度調整砕石層の施工が 72.6%、セメントコンクリート舗装は 60%超 に達している。
ACV は、この工事を 2025年12月19日前に概ね完成 させ、2026年6月に運用開始 する目標を掲げている。

多くの重要項目が 2025年12月19日以前の完成 を予定しており、空港インフラの一体的な接続に向けた基盤を整える。駐車場、貨物ターミナル、セキュリティフェンスなどの補助施設も、主要工事に合わせるため 3〜6か月の工期短縮 が進められている。
地下燃料供給システム——高度な技術要件を伴う工事項目は、エプロン外周の配管区間が整備されつつあり、建設部分は2025年12月に終了する予定である。輸入機器の設置、接続、試運転は 2026年3月に完了 する見込みで、契約より 3か月早い。高速道路との接続路においては、1号線が2025年4月30日に技術的開通 を果たし、2号線はアスファルト舗装の 91.5% を達成し、2025年11月に全区間完成 する予定である。これら2つの路線は、空港開港初日から円滑な交通を確保する上で重要な役割を担う。
建設工事だけでなく、ベトナム空港総公社はロンタイン空港を地域トップクラスの近代的空港とするために、運用体制およびプロセス整備も進めている。運用コンサルタントには、スカイトラックス (Skytrax) 5つ星評価で世界トップ3の空港に選ばれる 仁川国際空港(Incheon International Airport) が採用された。ベトナム空港総公社によれば、乗客体験を5つ星基準に合わせるため、詳細な運用規準の整備が進められている。同時に、持続的に空港を運営するための 事業・財務戦略、および各航空会社間の 運用配分計画 も策定されつつある。
ロンタイン空港は、「スマート空港・グリーン空港」として位置づけられており、生体認証やAIをセキュリティチェックや手荷物処理に統合し、国際基準に基づくCO₂排出削減ソリューションの導入も進められている。

施工スピードおよび開港準備が大きく加速する中、ロンタイン国際空港は 2025年末の基本完成 に着実に近づいている。プロジェクトは、2026年前半の商業運航開始 に向け、残りの最終工程を順次仕上げており、ベトナムおよび地域の新たな航空ゲートウェイとなることが期待されている。写真は、11月13日にトー・ラム書記長がロンタイン空港建設現場を訪れ、施工関係者を激励した際の様子。

