ハノイ都市鉄道管理委員会(MRB)は同市都市鉄道(メトロ)5号線(ヴァンカオ~ゴックカカイン~ラング~ホアラック間)のプレフィージビリティ調査(プレFS)を立案・提出した。同案件の投資方針が国会で可決されるまで、プレフィージビリティ調査完成の経費はビングループ(Vingroup)が負担する。
これにより、ハノイ市人民委員会はMRBに対し、メトロ5号線に関するプレフィージビリティ調査 を立案・提出するよう指示した。MRBはVingroupとThe Transport Engineering Design Inc(TEDI)と協力し、プレフィージビリティ調査の書類を完成、提出すると同時に、事業化調査(FS)・設計・予算の立案を展開する。Vingroupは国会で可決されるまでの同案件のプレフィージビリティ調査完成の経費を負担する。
同路線の全長は約38キロ、総投資額は70兆ドン(約3500億円)である。ビングループは同路線と2号線(チャンフンダオ~トゥオンディン間)の建設を担当することを提案した。2019年半ばより、同市は官民パートナーシップ(PPP)方式による都市鉄道建設投資を呼びかけることを中止し、政府からの決定を待機している。Vingroupの本2案件も適用されている。
その後、同市人民委員会は政府に対し、第14期第9回国会(2020年5月)での可決のための同案件の投資方針を提案するよう申し入れた。同市は、同案件の資金を負担し、株式化、2021年~2025年間の公共投資より生み出した資金を利用するメカニズムを政府及び国会に対し要請した。また、入札を行い、民間企業に対し設計・調達・建設(EPC)を含む工程全体を一括して請け負い、竣工後同市は管理、運営する事も提案した。
その前、2017年、同市は都市鉄道建設案件を、100兆ドン(約5000億円)の投資に関する覚書をビングループと締結した。ビングループに加えて、T&Tグループ(T&T Group)もメトロ3号線(ニョン~チョイ~ダンフォン間)建設案件を、PPP方式による投資を要請した。
出展:NDH