外国人投資家を魅了する ベトナムの不動産 –第1四半期の累積資本は56%増加
Savillsの発表で今年の外国人投資家のベトナムの不動産プロジェクトに対する関心に前向きな変化があった。
ベトナム不動産への外国直接投資(FDI)について、SavillsハノイのディレクターMatthewPowell氏は、2020年の資本流入がまだ海外投資家の興味を適切に反映していなかったと述べた。しかし、今年は違う。
Matthew Powell 氏は「現在、ベトナムの投資環境は数年前と比べ格段に改善されてきている」と述べ、ベトナムが持っているメリットを指摘した。
一つ目は、大きい市場規模と若い世代の層が厚い人口構造である。これは元々ベトナムが魅力的な目的地となっている基盤だと考えられる。
「ベトナムの不動産の開発は、依然として所得の伸び、人口統計、都市化に基づいている」と彼は述べた。Savillsの同代表者によると、Covid-19以前からベトナムは既に良好な位置につけており、世界市場に悪影響を及ぼしたCovid-19流行期においても、ベトナムは多数の市場よりも優れた業績を上げていた。
二つ目は、ベトナムの投資環境は徐々に改善されてきていることである。海外投資家にとって魅力的な機会として、ベトナムの政府は外国企業に土地使用権のオークションに参加させたり、法的障壁を積極的に取り除いたりしている。
Savillsの同代表者は、2021年に投資家の注目を集めた業種として住宅・産業・オフィス用不動産が挙げられると述べた。その中で、Savillsは2020年から2021年にかけて需要が急増すると予想されるオフィスに特別に注目している。
「ベトナムはテクノロジー、金融サービス、生命保険業界をはじめとする多国籍企業の重要なターゲット市場です。建設されている多くのプロジェクトによる新しい供給で、オフィス・セグメントでの競争力が大きく高まる可能性があります」と解説した 。
しかし、不動産開発・投資における外国人業者は、ベトナムに進出する際に、インフラの制限によって原材料へのアクセスや製品の輸送に困難があることなど、多くの課題に直面している。
「プロジェクトが主要なパートナーへのアクセスが容易で、交通機関が便利な位置にあるのは重要です。それに加えて、明確で順調に実行された戦略とともに、堅実な財務計画も、投資家にとって必要な条件です」とMatthew Powell氏は推奨した。
建設省のデータにより、2021年の第1四半期の不動産セクターの累積登録資本総額は、前年同期比で56%増の6億ドルとなった。 ベトナムの不動産は、加工・製造業に続いて、常に外国人投資家にとって魅力的な分野である。