年も明け2023年の今現在、Covid-19がもたらした影響はだいぶ緩和され、ベトナムの2022年度のGDPは、2011年以降で+8.02%と高水準となりました。
ベトナムの総合統計局は12 月 29 日に上記データを発表しました。第 4 四半期の GDP は前年同期比で 5.92% の増加と推定しております。 この増加は、2020 年、2021 年の同時期 (Covid-19時期) よりは高いですが、2011 年からで比較してみると成長率はまだまだ低いです。
しかしながら、2022年度の GDP は 8.02% 増加すると推定されており、これは2011 年度からみても最高水準であることに間違いありません。
先日、イギリスの大手銀行であるHSBC は、2022 年はベトナムにとって大きく変化した年でもあり、ベトナムが引き続きアジアで最も成長した発展途上国 の1つになったと評価しました。 彼らはまた、政府の政策により成長の余地がまだあることから、GDP成長率の予測を以前の7.6%から8.1%に上方修正をしました。
現在、2022年のベトナムの一人当たりのGDPは4,110ドルと推定されており、2021年と比較して393ドルの増加となります。労働生産性については、労働者1人当たり8,083ドルに達し、前年より622ドル上昇しました。
インフレに関して言えば、第 4 四半期の平均 CPI は前年同時期と比較して 0.67% 増加の4.41%となりました。一般的に、平均 CPI は国会が4%未満と設定されているのに対し、2021 年と比較すると 3.15% が増加されたことにより目標達成となりました。
情報統計局によると、経済全体の総付加価値の増加では、サービス部門が最も貢献しました (56.65%)。 次いで製造業(38.24%)、農林水産業(5.11%)の順となっています。
製造および建設部門では、製造業および加工製造業が依然として経済全体の成長エンジンの役割を果たしており、8.1% の増加が見られます。 給水、廃棄物管理、処理、廃水では7.45%の増加。電力の生産と配電は 7.05% 増加。 鉱業が 5.19% の増加。建設業は 8.17%の 増加。サービス部門も大きく回復しており、2022 年の成長率は 9.99% に達し、2011 年から 2022 年までで最高となりました。
経済全体の総付加価値の成長率の高い産業は以下のとおりとなります。倉庫輸送、宿泊施設、フードサービスなどです。また、コロナの流行が落ちついたことにより、健康や医療・衛生部門への支援が減ったことも、ベトナムにとっては大きな変化となりました。
輸出入業は今年も引き続き好調で、推定総売上高は 7,325 億米ドルとなり、前年比で 9.5% 増加しました。そのうち、輸出が 10.6% 増加で、輸入が 8.4% 増加となり、 貿易収支は、11.2%の貿易黒字と推定されております。
三大産業の視点から見ると、ベトナムは第一次産業である農林水産業が11.88%、第二次産業である製造業、建設業、工業が 38.26%、第三次産業の サービス部門が 41.33% を占めました。製品税から製品補助金を引いたものが 8.53% を占めております。