過去10年で最高. 海外からの ベトナム投資

計画投資省海外投資局(FIA)のデータによると、2019年12月20日現在まで、ベトナムへの海外直接投資(FDI)(新規認可額、追加認可額、外資企業により買収で子会社化された企業の外資出資額)は380億2千万USDで、前年同期比7.2%増加した。これも直近10年で最高額となっている。

ベトナムは経済開発により外国からの投資を引き付けています

ベトナム投資

又、海外投資局によると、2019年FDI実行額は前年同期比6.7%増で、過去最高の203億8千万USDへ増加している。

12月20日時点の暫定統計によると、新規認可額は約170億USD、追加認可額は58億USDで、外資企業による買収で子会社化された企業の外資出資額は154億7千万USDであった。

FDI全体像では、FDI実行額が203億8千万USDもの記録的数値に達している事が最も注目すべき点である。海外投資局によると、世界全体のFDIフローが減少している中、このベトナム成長率の維持は大変勇気づけられる結果と言える。

特に、加工・製造業は最も多額のFDIを受け、総 ベトナム投資 額245億6千万USD、全体の64.6%を占めた。これは新規認可案件、追加認可案件及び外資企業により子会社化された案件の認可額に大きな比重を占める分野でもある。それに次いで不動産業は第2位にランキングし、総投資額38億8千万USDで全体の10.2%を占め、次に続くのが卸売・小売業、専門・科学技術等の分野であった。

韓国がベトナムへの投資額で先導

2019年は国別で125カ国・地域が ベトナムへ投資 した。内、韓国が79億2千万USDで全体の21%を占めトップを維持した。又、香港が78億7千万USDで第2位(ハノイにおけるVietnam Beverage Company Limitedへの出資・株式・持分購入を行う38億5千万USDを含み、香港総認可額の48.9%を占める)、シンガポールが45億USDで第3位、日本・中国等が続く形となった。

地方別では、外国人投資家は62の省・市へ投資し、中でもハノイ市が最もFDIを誘致し、総投資額84億5千万USDで全体の22%を占めた。ハノイへの投資額は出資・株式・持分購入方式による投資が主であり、それら投資額は64億7千万USDで、ハノイ市総投資額の76.6%を占めた。

2019年は出資・株式・持分購入方式による投資が急増し、FDI全体に占める割合も増加傾向にある事も注目すべき点である。具体的には、当方式による投資は、2017年は総投資額の17.2%、2018年には総投資額の27.9%、2019年においては総投資額の40.7%を占めている。外国人投資家は主に、加工・製造業(全体の45.8%)、及び不動産業(全体の17.8%)におけるベトナム国内企業へ出資している。

>>>参考 :インターナショナル不動産&投資カンファレンス2020(オンライン開催)