ベトナムのトップ100ブランドの総価値は384億米ドルに達しました。

Top 100 Brands in Vietnam

Brand Finance社のレポートによりますと、2025年のベトナムのトップ100ブランドの総価値は384億米ドルに達しました。 

Brand Finance社の「Vietnam 100 2025」レポートによると、今年、ベトナムのトップ100ブランドの総ブランド価値は384億米ドルに達しました。しかし、経済状況の悪化を受けて、前年と比べて14%減少しています。 Brand Financeは、ロンドン(英国)に本社を構えるブランド評価専門のコンサルティング会社です。同社によれば、「ブランド価値」とは、オープン市場においてブランドがライセンス供与された際に、その所有者が得る純粋な経済的利益を指します。

今年もヴィエッテルは、10年連続でブランドランキング「首位」の座を堅持し、ブランド価値は74億米ドル近くに達しました。同グループは、2030年までに人口の99%をカバーする予定の5Gネットワークの拡大や、Visaとの戦略的提携による電子決済の推進を通じて、市場における存在感をさらに強化しています。

2位と3位には、それぞれヴィナミルク(前年比2%減、26億米ドル超)とヴィエトコムバンク(16%増、24億米ドル近く)がランクインしました。最も価値のあるブランドのトップ10には、6つの銀行が名を連ねています。中でも Military Bank(エムビー) は 前年比87%増と最も急成長を遂げ、ブランド価値は 16億米ドル近くに達しました。

トップ100ブランドの総ブランド価値は減少したものの、自動車(49%増)、不動産(27%増)、物流(25%増)、航空輸送(15%増)、テクノロジー(10%増)など、一部のセクターでは依然として顕著な成長が見られます。 

不動産セクターは、Vingroupエコシステム傘下のVinhomesに牽引されて27%の成長を遂げ、テクノロジー分野も10%の成長を記録しました。これは、厳しい経済状況の中にあっても、企業の高い適応力を示すものです。特にFPTは、デジタルサービスの拡充と技術革新により、ブランド価値が18%増加し、12億米ドルに達しました。 

Brand Financeのアジア太平洋担当マネージングディレクター、アレックス・ヘイ氏は次のように述べています。市場全体のブランド価値が減少傾向にある中でも、ベトナムブランドはその回復力を示しています。 

Brand Financeはまた、競合他社と比較し、無形資産の観点からブランド活動のパフォーマンスを評価する「ブランド力指数(BSI)」のランキングも発表しています。
今年の第1位は、Vingroupの子会社であるVinpearl(ブランド価値2億400万米ドル)で、BSIスコアは100点中97.5点、最高評価のAAA+グループに属しています。
ベトコムバンクとバオベトが、ブランド力においてそれぞれ第2位・第3位にランクインしました。 

Brand Financeによれば、ベトナムは持続可能性の分野においても顕著な進展を見せています。
「持続可能性認知価値(Sustainability Perceptions Value:SPV)」のランキングでは、ヴィエッテルおよびヴィエティンバンクが主要ブランドとして挙げられています。 

 Brand Financeは毎年、世界最大規模の6,000ブランドを調査し、100以上のレポートを公開しています。これらのレポートでは、様々な分野や国のブランドがランク付けされています。
ベトナムで最も価値が高く、最も強力な100ブランドは、「Brand Finance Vietnam 100 2025」レポートに掲載されています。