ベトナム経済は2038年までに世界トップ25に入ると予測

イギリスで30年の経験を持つ経済予測・分析センターであるCEBRが、14回目の年次世界経済展望レポートを発表しました。今回の世界経済リーグテーブル(World Economic League Table – WELT)のランキングによれば、 ベトナム経済 規模は今後14年間で大きく飛躍すると予測されています。

今年ベトナムはWELTランキングで33位になる予定で、2023年と比べて1つ順位を上げます。ベトナムの順位は急速に上昇し、2033年には24位になり、2038年には世界第21位の大きな経済になる可能性があります。

CEBRによれば人口が多く若いベトナムは、シンガポール、タイ、マレーシアなどASEAN諸国のほとんどを経済面で追い越し、2045年までに高所得国になる機会を持っています。

以前の2023年の報告では、ベトナムの総合統計局(GSO)も労働力と雇用の状況を積極的に評価しています。2023年には15歳以上の労働力が5254万人で、前年比で66.65万人増加しました。そのうち都市部の労働力は1950万人で37.3%を占め、農村部は3290万人で62.7%を占めています。女性労働力は2450万人で46.7%を占め、男性労働力は2790万人で53.3%を占めています。

労働力、2019年-2023年(百万人)- 出典:GSO

2023年の経済評価では、CEBRはベトナムの強力な成長と低いインフレ率を認識しています。他の多くの国とは異なり、成長とインフレの間でのトレードオフがまだ必要ではありません。ベトナム国家統計総局のデータによれば、GDPは5.05%増加し、インフレ率は3.25%です。

2023年の消費者物価上昇率も、10年間の平均インフレ率である3.8%よりも低いです。これは、ベトナムの通貨政策における余地を作り出しています。

同時に、昨年の失業率の低下は消費者支出を促進しました。2023年の政府債務比率は、GDPの35%を見込んでおり、2022年に比べて約1.3パーセントポイント減少する予定です。

労働年齢人口と失業率、2019年-2023年の期間のデータ- 出典:GSO

また、ベトナムはグローバルなサプライチェーンの移行にも恩恵を受けています。ベトナム製品の米国への輸出比率は2018年の米中貿易摩擦の緊張が高まって以来、約2%増加しました。これには中国を含む他のアジア経済からの強力な外国直接投資(FDI)も追加されています。

CEBRによると、2024年から2028年の期間において、年平均GDP成長率は6.7%になると予測されています。この数字は今後9年間では6.4%になる見込みです。

過去35年間でベトナムへの最大の投資を行ってきたトップ10の経済国

ベトナムとともに、フィリピンも成長を遂げる国と評価されており、2038年には23位まで達成する可能性があります。CEBRによれば、ベトナムとフィリピンは、グローバルな価値チェーン内でのポジショニングの再評価、内部改革、労働生産性の向上、公共および私的投資などにより、ランキングを改善することが期待される国の優れた証拠です。

CEBRの評価は経済の割合に触れており、国内の平均収入や貧富の格差などの問題には言及していません。

ソース:VnExpress

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