12 月 21 日、ホーチミンの地下鉄 1 号線がテスト走行を開始 (ベンタイン-スイティエン間)

Metro số 1

2022年12 月 21 日、長さ 61 m を超える地下鉄 1 号線 (ベンタイン – スイティエン) の車両が初めてテスト走行を行いました。距離にすると9kmで、5つの駅区間でした。

地下鉄1号線の試験路線

今回のテスト走行は、スイティエン駅から始まり、Thu Duc市の National University駅、High Technology駅などを経由し、Thu Duc市Binh Thai 駅で終わりました。

高架区間は最高時速110kmで走行できるように設計されておりますが、今回のテスト走行では時速40km弱でした。乗客には、途中のHigh Technology駅に5分ほど停車し、観光体験にも参加していただきました。

1 号線
写真:車両がテストのために、Thu Duc市の高架区間に運ばれた。
※Tuan Vietにて撮影

テスト走行前には、請負業者である日立が車両や、レール、各種電気システムなどの関連項目の動作確認を行いました。

日立は、以前にもプロジェクト全ての車両をThu Duc 市にある Long Binh倉庫でアクセルやブレーキ、各種電気システムの動作確認を細かく行いました。そこで数回に渡ってテスト走行も行われておりましたが、本線でのテスト走行は今回が初めてとなります。

地下鉄 1 号線 (ベンタインスイティエン間)

地下鉄 1 号線の車両は日本製で、時速 110 km (高架区間) と時速 80 km (地下区間) で走行できるよう設計されています。 また、3両編成となっており最大乗客数は930名を想定しています。

車両は日本のモデルがベースとなっているため、様々な部分が細部まで意味を成しており、強度だけでなく快適さであったり、掃除やメンテナンスがし易いなど、限りなく無駄の少ない仕様となっています。

車両は日本から運ばれてきましたが、運搬前には日本でも幾度に渡って検査が行われました。

地下鉄1号線は、日本、中国、シンガポール、タイなど多くの国で広く適用されている列車制御信号システム「CBTC」を使用しています。このシステムは、ワイヤレス通信、位置の把握、列車速度、列車間距離などを通信で制御することができます。

完成間近となった本プロジェクトですが、完成後に問題なく運行する事ができれば、次は交通渋滞や環境汚染の問題改善に着手する予定となっております。よって、本プロジェクトを皮切りに、これからホーチミン市は大きく変わっていきます。まずは地下鉄 1 号線を無事に完成、運行させることで、ホーチミンの交通問題の緩和に繋がっていきます。

特に Vinhomes Grand Park の住民および Thu Duc 市の住民にとって、地下鉄1号線の運行開始は、ビジネスの中心であるホーチミン中心部への移動時間の短縮に大きく関わってきます。

それだけでなく、産業価値の変化にも繋がります。特に駅周辺の不動産物件の価値はどんどん上がっており、今後も上がり続けると言われております。

もっと見る:Vinhomes Grand Park Project