総合統計局によると、2022 年最初の 9ヶ月間のベトナムの GDP は、昨年の同期間に比べて 8.83% 増加しました。この数値は、2011 年から 2022 年までの間で最大の増加です。
総合統計局のグエン・ティ・フォン総局長は、2022 年上半期のベトナムの社会経済状況はロシアとウクライナの軍事衝突により世界経済がより困難になるだろうと述べました。多くの国で金利が上がり、金融および財政政策が縮小傾向となっており、且つ多くの大陸での天候異常が観測されました。
国際機関も、世界の経済成長は過去の予測と比較して更に減少すると予測されています。
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依然として世界経済が緊迫している中、ベトナム経済は目覚ましい躍進を遂げました。 2022年第3四半期の生産及び事業活動は、特に前年同時期と比べて大幅に増加しました。 製造業、加工産業など、多くの産業が回復し、コロナ流行前と比べて高い成長を遂げています。
具体的な数値を述べると、2022年第3四半期の国内総生産 (GDP) は、昨年の同時期と比較して13.67%まで上昇すると推測されております。生産及び事業活動は徐々に成長の兆しを見せ、ベトナム政府による経済政策もコロナ前のように機能し始めました。
上記で述べた2022 年9ヶ月間のベトナム経済全体の成長において、農林水産業部門が 2.99% 増加し、工業・建設業は 9.44% 増加しました。このうち加工業は 10.69% 増加し、経済全体の成長エンジンとなりました。
また、サービス部門は 10.57% 増加し、その中で、次のような多くのサービス産業が急激に増加しました。輸送と倉庫が 14.2%の 増加、宿泊施設と飲食サービス業が 41.7% 増加となります。その他産業で見ると、金融、銀行、保険業は 9.05% の増加でした。
各部門の割合に関しては、農林水産業部門が 11.27% を占めており、工業・建設業が 38.69%、サービス部門が41.31%を占めました。その他に、製品税から製品補助金を差し引いたものが 8.73% となります。
消費量に関しては、2021 年の同期間に比べて 7.26% 増加し、経済全体の成長に44.46% 貢献しました。累積資産は 5.59% 増加し、18.46% の貢献となります。
商品とサービスの輸出は8.94%の増加、輸入も4.74%増加しました。この輸出と輸入の差による経済貢献度は37.08% にもなっております。
計画投資省が発表した2022 年 8 月 20 日までに蓄積された情報によると、ベトナムには現在 35,539 件のプロジェクトがあり、総登録資本は 4,300 億米ドルを超えています。外国企業投資プロジェクトの累積資本は 2644 億米ドルと推定され、これは登録された投資資本合計の 61.5% に相当します。
外国人投資企業/投資家は18の産業に投資しており、その中で加工および製造業が 107 億米ドルを超える投資資本でリードしており、総投資資本の63.9%を占めています。
不動産事業は33 億米ドルを超え 2 位にランクされ19.9% を占めています。
その次は科学・技術活動部門となり、登録資本金の合計はそれぞれ約 6 億 2080 万ドルと 5 億 1890 万ドルとなります。
卸売・小売部門、製造・加工産業、科学・技術活動部門が最も多くのプロジェクトを遂行している産業であり、それぞれプロジェクト全体の 30.3%、25.3%、および16.1% を占めています。
また、2022 年上半期で 94 の国と地域がベトナムに投資しており、その中でシンガポールは総投資額 45 億 3000 万ドルを超え、総投資資本の 27% を占めています。
韓国は約 35 億米ドルで 2 位にランクされ、総投資資本の約 21% を占めています。日本は 3 位にランクされ、総登録投資資本は約 14 億 9000 万米ドルで、総投資資本の 10.8% を占めております。