ベトナム統計総局のデータによると、2023年のベトナム経済は回復傾向に向かい、マクロ経済は安定、さまざまな分野で重要な成果が達成され、 ベトナム投資 は地域および世界的に輝かしい存在になると見込まれています。
具体的には下記になります。
1. 輸出入総額
2023年全体でベトナムの貨物の輸出入総額は6830億ドルに達し、前年比で6.6％減少。そのうち、輸出は4.4％減少、輸入は8.9％減少しました。
2023年には10億ドル以上の価値を持つ輸入品が44品目あり、総輸入額の92.4％を占めています（10億ドル以上の輸入品は4品目あり、46.8％を占めています）。
2023年全体を通して、貨物の貿易収支は28億ドル（前年は12.1億ドル）と推定されます。そのうち国内経済地域は21.74億ドルであり、外国投資地域（原油を含む）は49.74億ドルです。この輸出はベトナムの経済成長に積極的に貢献し、経済全体の成長に1.6パーセント貢献しています。
2. ベトナムへの投資
計画投資省外国投資局のデータによると2023年12月20日までのベトナムへの外国直接投資（FDI）の登録総額は約366.1億ドルで、前年同期比で32.1％増加しました。外国投資プロジェクトの実現投資額は約231.8億ドルで、2022年に比べて3.5％増加しました。これは過去最高の額です。
外国投資局によれば、外国投資は引き続きインフラが整備され、安定した労働力、行政手続きの改革への取り組み、投資促進活動の活発な都市や地域に集中しています。例えば、ホーチミン市、ハイフォン市、クアンニン省、バックジャン省、タイビン省、ハノイ、バクニン省、ニャンアン省、ビンズオン省、ドンナイ省などです。これらの10の地域は、2023年における全国の新規プロジェクト数の78.6％と総投資額の74.4％を占めています。
2023年外国投資家はベトナムの21の国民経済部門のうち18の部門に投資しました。その中で加工・製造業が総投資額でトップで、235億5000万ドル以上の投資を占めています。これは登録総額の64.2％、前年同期比で39.9％増加しました。
不動産業は2番目で投資総額は4億6700万ドル以上、登録総額の12.7％を占め、前年同期比で4.8％増加しました。電力生産・配布業、金融・銀行業は3番目と4番目にランクインし、それぞれ2億3700万ドル以上（4.9％増加）と1億5600万ドル以上（27倍増）の登録総額を記録しました。
ベトナムへの投資は111の国と地域から行われました。その中で、シンガポールが68億ドル以上の投資でトップ、ベトナムへの総投資額の18.6％を占め、前年同期比で5.4％増加しました。日本は2番目で、657億ドル以上の投資をし、総投資額の17.9％、前年同期比で37.3％増加しました。香港は3番目で、468億ドル以上の登録総額を記録し、総投資額の12.8％、前年同期比で2.1倍増加しました。中国、韓国、台湾なども続いています。
3. 国家予算と公的債務率
国家予算の総収入は1,750兆ドンに達し、2023年12月31日までの予想に比べて8.1％（131,750兆ドン）上回りました。予算収入は予想の8％を上回りましたが、2023年の予算実績は2022年の実績に対して96.5％にとどまりました。
一方、国家予算の支出は2022年に比べて10.9％増加し、経済・社会開発、国防、安全保障、国家統治、債務返済などのニーズを適切に満たすためされています。
加えて財務省の報告によれば2021年から2023年までの期間において、安全な債務指標は上限と安全基準の範囲内で確保され、国会によって承認されました。2023年末時点での公的債務規模はGDPの約37％であり、上限の60％に比べて大幅に低い水準です。政府債務はGDPの約34％であり、上限の50％に比べてかなり低い水準です。この債務残高は、信用格付けがBB（GDPの52.8％）やBBB（GDPの54.9％）の国々の2023年の平均水準よりも低い水準です。
人々は通常、公的債務のデータを分析することで、経済の「健康状態」や国の信用力を把握することができると言われています。現在、世界全体で公的債務が過去1年間で最も急増している時期において、ベトナムが公的債務を適切に管理し、国の信用格付けを改善していることは、ベトナム経済の多彩な「絵画」の中で輝く明るい色です。
4. インフレーション
2023年はベトナムが10年連続で目標に沿ってインフレーションを管理している記念の年です。具体的には2023年、1月の消費者物価指数（CPI）が4.89％上昇し、インフレ圧力が非常に高かったのですが、その後は徐々に減少し、6月には2％にまで低下、12月には3.58％上昇しました。2023年全体の平均インフレ率は3.25％で、国会の目標を達成しました。
5. GDPとGRDPの全体像
ベトナム統計総局のデータによると2023年の国内総生産（GDP）は前年比5.05％増加、現行価格における経済規模は10,221.8兆ドン（4300億ドル）に推定されています。目標の6.5％には達しませんでしたが、ベトナムは地域および世界で最も高い成長率を示す国のグループに属しています。一人当たりの平均GDPは101.9万ドン（4,284ドル）に推定され、2022年に比べて160ドル増加しました。
2023年における全国首都・地方政府の総生産（GRDP）の成長率をリードする5つの省と都市は以下の通りです：バクジャン省は13.45％増加、ハウギャン省は12.27％増加、クアンニン省は11.03％増加、カインホア省は10.35％増加、ハイフォン市は10.34％増加（2022年と比較して）。国内最大の2つの経済中心地は2023年にも経済成長を維持しており、ホーチミン市は5.7％増加、ハノイは前年比約6.27％増加する見込みです。
7. 企業と雇用
2023年再開した企業数は58,412社に達し、市場に再参入した企業数は20万社以上（217,706社）となり、2022年と比較して4.5％増加、市場から撤退した企業数の1.3倍に相当します。2023年の雇用者数は51.3百万人で、2022年と比較して683.0千人（1.35％増加）です。
2023年ベトナムの労働者の平均収入は月額710万ドンに達し、2022年と比較して459,000ドン（6.9％）増加しました。国内では約1,070,000人が失業しており、前年比で14.6千人減少しています。2023年の労働人口の失業率は2.28％で、前年比0.06ポイント減少しています。
2023年にはベトナムの経済が回復傾向にあります。マクロ経済が安定し、インフレーションが抑制され、大きなバランスが確保され、さまざまな分野で重要な成果が目標に達し、これは地域および世界経済の輝かしい存在となっていることを意味します。
2024年には世界経済の減速がベトナム経済にも引き続き影響を与える可能性があります。しかし、2023年に制定された支援政策が経済により明確な影響が出れば、より積極的な回復の機会があります。投資（民間投資、外国直接投資、公共投資、国有企業の投資）、消費、観光、輸出などが引き続き強力に推進されます。2024年には特に企業、投資プロジェクト、不動産市場、企業債などの問題が解消され、より積極的な変化が見られることが予想されます。
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